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眞鍋 早知; 松原 菜摘; 三枝 純; 武石 稔
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現在、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う汚染水中のトリチウムについては、分離が困難であることから処理方法が定まっていない。トリチウムは他の放射性核種に比べ被ばく線量への寄与は小さいものの、漏えい等に伴う風評被害を防止するためには、多種、多数の海産物中のトリチウム濃度を迅速、正確に測定することが重要である。なお、海産物中のトリチウムには体液などにトリチウム水として存在する組織自由水中トリチウム(TFWT)、有機物の炭素や酸素と結合している有機結合トリチウム(OBT)がある。またOBTも結合力の弱いO-H等として結合している交換型OBT、結合力の強いC-H等として結合している非交換型OBTの2つに分類される。これらTFWT, 全OBT, 非交換型OBTを迅速に分析する方法を検討した。通常、分析測定に掛かる期間は1試料につき既存法ではTFWT: 約1ヶ月、全OBT:約2ヶ月、非交換型OBT:約3ヶ月を要する。そこで分析測定に掛かる期間を短縮するため、(1)環境試料を組織自由水と乾燥試料に分離回収する手法を凍結乾燥のみではなく、加温を取り入れた方法、(2)乾燥試料を燃焼する際の供試量と水の生成量の関係について検討した。その結果、測定に十分な試料水を従来よりも短い時間で回収するための基礎データが得られたので報告する。
三枝 純; 柳澤 華代; 山口 敏夫; 眞鍋 早知; 依田 朋之; 前田 智史; 内海 あずさ; 柴道 勝; 江尻 明; 栗田 義幸; et al.
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原子力機構は2011年6月に福島市内に活動拠点を設け、環境放射線(能)モニタリングや環境回復活動を実施してきた。2012年9月には福島市笹木野地区に分析所(笹木野分析所)を開設し、環境試料の放射能分析を行うための体制を整えてきた。このうち、線スペクトロメトリに基づく放射能定量について、2015年10月にISO/IEC17025国際標準規格に基づく試験所としての認定を得た。本発表では当分析所の目的、保有機器、業務の概要、分析の信頼性向上に向けた各種取り組みについて紹介する。
堀籠 和志; 鈴木 快昌; 山本 昌彦; 田口 茂郎; 久野 剛彦; 駿河谷 直樹
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日本原子力研究開発機構の東海再処理施設では、高精度な分析結果が要求される核物質計量管理のためのU, Pu濃度分析に、同位体希釈質量分析法(IDMS)を採用している。本分析法において高精度な分析結果を得るためには、試料の組成(同位体比、U, Pu濃度比)に応じた標準試料(スパイク)を適用することが重要となる。これまで、U, Puの濃度比が1:1のU-Pu混合酸化物(MOX)粉末の溶解液試料に対しては、汎用的なスパイクがなく、前処理の段階で希釈調整などを行うことにより対応してきた。そこで、今回、スパイクとMOX溶解液試料の各同位体比、原子数比及びスパイクとMOX溶解液試料の混合物の原子数比により算出される誤差の大きさ(Error Magnificent Factor: EMF)を評価することで、測定値の不確かさが最小となるスパイク中のU, Puの含有量を求め、MOX溶解液試料に対して最適化したスパイクを調製した。